皆さんが日常で何気なく使っている句読点ですが、実は句読点の掴方や位置などにはル―ルが存在します。
特にビジネスの場面では、句読点の付け方一つで「ビジネスマナーがない」と判断されてしまうこともあります。
そこで、今回は句読点の正しい使い方と例、句読点を使ってはいけない場面、句読点の使い方のマスターするためのポイントなどについて詳しく紹介していきます。
句読点についてざっくり言うと…
- 句読点は基本的に文末の終わりや、文章を区切る時に付ける記号を指します。
- 読点は意味の切れ目・誤読されそうなところに付ける
- 句点は文末に使う
- 伝わる文章は、論履歴な文章と=で結ばれている
また、句読点の正しい使い方や文章力を鍛えるには「ブログ」を始めてみるのが効果的です。
「副業としてブログを始めてお金稼ぎしたい!」という方には以下の記事がおすすめです。
句読点とは
句読点は「(、)句点」「(。)読点」に分けることができます。
句読点は基本的に文末の終わりや、文章を区切る時に付ける記号を指します。
使い方には一定の決まりがあり、正しく打ち込むことで分かりやすくテンポの良い文章を作ることができます。
もともと日本には「句読点」のような文化はありませんでした。
参考までに昔の文書を見てみると分かりますが、句読点を意識して作られた文書は少ないです。
しかし、明治時代に入ると、誰でも読みやすい文章を作るために、句読点が使われることが多くなりました。
句読点が誕生した経緯は所説ありますが、英語の文書でよく目にするコンマやピリオドの影響を受けたとも言われています。
読点は文章の区切りに使う「、」
読点は文章の区切りに使います。
前述した通り「、」は文章を読みやすくしたり、誤読を避けて内容を正しく伝えることができます。
このように文字が続いている文章をみるとだんだん目が疲れてくることもあり非常に読みづらいですよね。
例えば、読点は分が切れる場所で使います。
明日、田中さんと遊びに行く
明日田中さんの遊び、に行く
また、読点はのように漢字やひらがなが連続する時にも使います。
ここで、はきものを脱いでください。
ここではきものを脱いでください。
上記で紹介した例が一番分かりやすいですが、句読点の場所を間違う、もしくは読点を付けない場合は「ここではきものを脱いでください。」という文章になります。
読み手によっては「ここで(はきもの)を脱げばいいのか」と思う人もいれば「ここでは、(着物)を脱いでください?」と勘違いしてしまう人もいます。
このように、読点は正しく読み手に理解してもらうことが一番大切なポイントです。
また、「勿論許容範囲内です。」という漢字が6文字以上続く場合も大変読みづらくなるため、「勿論、許容範囲です。」といったように読点で文章を区切るようにしてください。
句点は文章の終わりに使う「。」
句点は文章の終わりに使います。
ただし、鍵かっこ「」の中に句点がある場合はその文章の文末に改めて句点を付けなくても良い場合があります。
「これは〇〇だ」
「これは〇〇だ。」
また、()の中の文章には句点は使いません。
()の前や後ろに付けることはありますが、中には付けることがありませんので、注意してください。
読点の正しい使い方と例
ここからは、読点の正しい使い方と例について紹介していきます。
読点を使う場面と使わない場面をそれぞれ参考例と合わせて紹介していきますので、参考にしてください。
また、これから紹介する読点の打ち方のポイントは、絶対的な決まりがあるわけではありません。
そのため、全部当てはめてしまうと読点が多くなり、読みづらい文章になってしまう可能性が高いため、注意してください。
読みやすい文章を作るために付けた読点でも、相手によっては読みづらくなってしまうこともあります。
一文あたり約50文字の文章の場合、読点は1~2個の文章もあります。
そのため、無駄に読点を付けすぎないことも大切なポイントです。
読点を使う場所
句点を使う場面は主に次のタイミングです。
句点を使う場面は主に次のタイミング
- 意味の切れ目
- 誤読されそうなところ
- 「間」を取りたいところ
- 主題部分が長い場合
- 文章の中止する時
- 固有名詞や並列になっている切れ目
- 感動詞の後
- 提示した言葉の後
それでは、上記のタイミングを含めて正しい文章を作成していきますので、参考にしてください。
「「良い文章ってどんな文章?」「伝わる文章の書き方が分からない」という人も多いでしょう。
いい文章、伝わる文章、を高めたいと思ってはいるものの、どうやって身に付ければいいか悩んでしまいますよね。
伝わる文章は、論履歴な文章と=で結ばれており、読み手にとって読みやすい文章を作成することが大切です。
一目見て、大事なことが分からないと、読むべきかどうかもわかりません。
特に、ビジネスの場面では効率良く情報を整理したいのに、読みづらい文章があると読むのを止めたくなってしまうこともあります。。。
文章は基本的に、必要な情報を伝えるために、文章を作成します。
そのため、すぐに文章を理解してもらうことを考えながら、作成してください。」
いかがでしょうか?
読点に関する解説をしながら正しい読点の使い方の例を紹介しました。
文章を作成する時は上記の例を参考にして、正しく読点を使ってください。
読点を使わない場所
読点は文章の中にうち過ぎても、少なすぎても文が読みにくくなります。
主語が短い文章や「なお」「また」などの接続詞の後にも基本的には使いません。
〇〇です。
また〇〇は▲▲になることもあります。
〇〇です。
また、〇〇は▲▲になることもあります。
上記のように接続詞に読点を使う人も多いですが、基本的には好まれません。
ですが、接続詞の後に読点を付けている文章も多いため、そこまで気にならずに文章を読み進めることも可能です。
「しかし」「そこで」「また」「だから」「そのため」「あるいは」「それでは」などの接続詞や「なぜなら」「決して」「たとえ」「なぜ」「ぜひ」「もし」「たぶん」「きっと」などの副詞の後に使うことは多いです。
読点ばかり、意識して、しまうと、現在紹介している、このような、文章のように、読みづらく、なってしまうため、文章を、作成した後に、一度、読み返すことを、忘れないように、してください。
句点の正しい使い方と例
続いて、句点の正しい使い方と例文を紹介していきます。
句点を使う場所
句点は「。」の事を指し、文末に使われます。
そのため、読点と比べても使い方に迷うことがなく非常にシンプルです。
句点の付け方で悩んでしまうことは少ないと思いますが、少なからずルールはありますので、句点の付け方がわからない人は覚えておきましょう。
句点を使わない場所
句点は鍵かっこ「」やかっこ()内には使用しません。かっこ前後に使用することはありますが、それ以外にかっこ内に使うことはありませんので、覚えておきましょう。
また、感嘆符「!」や疑問符「?」の後ろにも句点は付けません。
記号が連続して読みづらくなってしまいます。
まだまだ諦めるべきタイミングではない!
まだまだ諦めるべきタイミングではない!。
句読点を使ってはいけない場面
続いて、句読点を使ってはいけない場面について紹介していきます。
通常の文章を作る時には句読点を使いますが、以下の場面では句読点を使わないようにしてください。
それでは、それぞれ解説していきます。
結婚式
結婚式という特別なシチュエーションのマナーでは、句読点を文章の中で使うのはNGとされています。
例えば、招待状などの文章を作る時は注意が必要です。
結婚式で句読点を使ってはいけない理由は「お祝い事に終止符を打たない」という考え方からきています。
結婚式などのお祝いの場面で終わりを連想させてしまう言葉はタブーとしています。
とはいったものの、句読点を使わないと連続した文章で読みづらいのでは?と思う人も多いでしょう。
そんな時に、文章を読みやすくするためには、段落を変えたりスペースを空けて文章を作成するようにしてください。
謹啓 晩秋の候 皆様におかれましては
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
さてこの度 私共両名は結婚式を挙げることになりました
つきましては日頃のご厚誼に感謝することと
末永くおつきあいをお願いいたしたく
ささやかな披露宴を開きたいと思いますので
ご多用中の折柄 誠に恐縮でございますが
何とぞご出席くださいますようお願い申し上げます
謹啓、晩秋の候皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度私共両名は結婚式を挙げることになりました。
つきましては日頃のご厚誼に感謝することと末永くおつきあいをお願いいたしたく、ささやかな披露宴を開きたいと思いますので、ご多用中の折柄、誠に恐縮でございますが何とぞご出席くださいますようお願い申し上げます。
結婚式では招待状の他にもペーパーアイテム全てでNGとなりますので、注意してください。
年賀状
結婚式のマナー同様に、句読点は終わりや区切りを連想させてしまうため、年賀状には相応しくありません。
句読点がないと文章が読みづらくなってしまいがちですが、結婚式と同様に適所に改行を入れて読みやすい文章を心掛けてください。
昨年中はいろいろとお世話になり
心よりお礼申し上げます
今年もどうぞよろしくお願いいたします
昨年中はいろいろとお世話になり、心よりお礼申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
近年年賀状を相手に送る機会は少なくなっており、メールで済ませてしまう人も多いでうsが、その場合は句読点を使用しても特に問題はありません。
句読点の使い方をマスターするには
文章はビジネスの場面や冠婚葬祭など、さまざまな場面で活用されます。
ここでは、句読点の使い方をマスターするためのポイントについて紹介していきます。
句読点の使い方をマスターするためのポイントは、次の5点です。
句読点の使い方をマスターするためのポイント
それでは、それぞれ解説していきます。
声に出して読んでみる
句読点をマスターするためには、声に出して読んでいることが大切です。
文章を作成中でも文章を読みながら進めていくことになりますが、文章を作りながら確認すると、断片的な確認しかできません。
そのため、いざ文章の作成が完了した後に読みづらいな?と思うことも多いです。
特に長い文章を作成する時は、普段は使わない言葉を使うビジネスの場面などの文章は、一度作成した後に声に出して読んでみることが大切です。
実際に声に出して読んでみれば文章の違和感を感じることもあるため、その際は文章を作り直したり、句読点の場所を入れ替えてみるなどの改善をしてみてください。
また、声に出して文章を読むことで、句読点の読みづらさだけでなく誤字脱字にも気が付きやすくなるため、おすすめです。
声に出せる状況ではない場合は、何度か黙読して文章が読みづらくないかどうかを確認してみてください。
長めの主語を際立たせる
句読点は主に次のような場面で活用します。
句読点の主な使用場面
- 意味の切れ目
- 誤読されそうなところ
- 「間」を取りたいところ
- 主題部分が長い場合
- 文章の中止する時
- 固有名詞や並列になっている切れ目
- 感動詞の後
- 提示した言葉の後
一文が長めの文章でも、読点を用いれば相手に読みやすい文章を作ることができます。
また、一文で主語と述語が複数回登場する場合は1つの主語と術後が終わるタイミングで読点を打つように意識してください。
彼女はとても疲れていたが、自宅に帰ってからはすぐに明日の準備をした。
彼女はとても疲れていたが自宅に帰ってからはすぐに明日の準備をした。
これらはあくまでも例文になりますが、句読点を付ける時は上記の例文を意識して文章を作成してみてください。
対等な関係の物事を整理する
句読点をマスターするためには、対等な関駅の物事を整理することも重要なポイントです。
ひまわりはかわいらしく、山は壮大で、川はキレイに澄み切っていた。
ひまわりは、かわいらしく、山は、壮大で、川は、キレイに澄み切っていた。
良い例をみてみると、ひまわりがからいい、山が壮大、川がキレイで澄み切っていることがわかりますよね。
ですが、悪い例をみてみると正直分かりづらいです。
このように、主語と述語をセットにして読点を入れると文章が読みやすくなります。
原因と結果をわかりやすくする
句読点をマスターするためには、原因と結果をわかりやすくすることも大切なポイントです。
学校を休んだため、テストを受けることができなかった。
今日は体調が悪いため、仕事を欠席した。
学校を、休んだためテストを受けることができなかった。
今日は体調が悪いため仕事を欠席した。
このように、短い文章だとさほど違和感を感じることも少ないですが、良い例のほうが読みやすい文章となっています。
主語と術後の間、主語+術後の後など、読点を入れるタイミングはありますが、そもそも読点を入れなくても良い場合は、わざわざ入れる必要はありません。
他の人に文章を読んでもらう
句読点をマスターするためには、他の人に文章を読んでみることも大切です。
自分で文章を読むだけではだめなの?といった疑問を抱える人も多いと思いますが、他の人に文章を読んでもらうことで、自分では気が付かない誤字脱字や変なクセなどを見つけることもできます。
会社や学校など、他の人に文章を読んでもらえる環境がある場合は、ぜひ積極的に他の人に文章を読んでもらってください。
また、自分以外であれば誰でも良いため、会社や学校の人でなくても家族でも問題ありません。
句読点 使い方に関するよくある質問
最後に、句読点の使い方に関するよくある質問にまとめて回答していきます。
次のような質問に回答していきますので、参考にしてください。
句読点の使い方に関するよくある質問
それでは、それぞれ回答していきます。
句読点はどういう時に使う?
句読点は文章の終わりや文章の区切りに付ける記号です。
句点「。」は原則として文章を終わりに付け、読点「、」は文章を読みやすくしたり、内容を正しく伝えるために付けます。
句読点は一文にどのくらい?
句点は基本的に一文の中の文末1つに付けますが、読点はつけすぎると逆に読みづらくなってしまうため、注意が必要です。
かっこの中の読点はOK?
かっこ内には基本的に句点も読点も付けません。
ただし、かっこが2文以上繋がる文章の場合は、1分目の文末に句点を付けることもあります。
公用文の書き方が知りたい!
公用文の場合、公用文に関する規定(平成15年7月25日訓令第5号)では次のような記載があります。
第4条 公用文の文体は、「ます」体を基調とする口語体を用いるものとする。
ただし、法規文、公示文、令達文(規程形式の訓令に限る。)、議案文、契約文その他「である体」を基調とする文体を用いることが適当なものについては、この限りでない。
2 公用文の名あて人に付ける敬称は、「様」とする。
ただし、文書の内容、形式等により他の敬称を用いる方が適当と認められる場合又は法令等に特別の定めがある場合は、他の敬称を用いることができる。
3 公用文の作成に当たっては、次に掲げる事項に留意しなければならない。
(1) 文章は、なるべく区切って短くし、又は箇条書きにすること。
(2) 文の飾りやあいまいな言葉は、なるべく避けること。
(3) 敬語については、ていねいになりすぎないように簡潔な表現とすること。出典:公用文に関する規定(平成15年7月25日訓令第5号)
メールの文章で句読点を使うのはマナー違反?
メールの文章で句読点と使うということはマナー違反にはなりません。
現在メールやビジネスチャットなどを用いて上司や部下にメールやチャットで文章を打つことも多いですが、句読点の有無でマナー違反になることはありません。
ただし、これはあくまでも基本的な考え方で、捉え方は人それぞれですので、人によっては句読点の有無に対して「マナー違反!」と感じる人もいるため、注意が必要です。
また、本記事で紹介したように冠婚葬祭や慶事、年賀状などの場面では句読点を打たない方が良いとされていますので、注意してください。
大切なのは読み手への思いやり
今回は句読点の正しい使い方と例、句読点を使ってはいけない場面、句読点の使い方をマスターするためのポイントなどについて詳しく紹介してきました。
句読点を適当に打ってしまうと、読み手に正しい情報を伝えることは難しいです。
句読点を打つルールを知って置けば、効果的かつ効率良く情報を伝えられるようになります。
ただし、今回紹介したものはあくまでも基本の形で、これが全て正しく、その他が間違っているというわけではないため、読み手を意識しながら文章を作成することを意識してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。