最近よく耳にする「Webマーケティング」
未経験だけどWebマーケティング業界でチャレンジしてみたい方や、もっと詳しくWebマーケティングについて知りたい方も多いでしょう。
転職を考えている方にとっては、具体的な仕事内容やキャリアプランも気になるところですよね。
様々な会社でキャリアを積んだ事を評価する会社も増えてきており、以前より転職がやりやすくなったとは言え、転職前にキャリアプランをイメージすることはとても大切です。
本記事では「Webマーケティング業界のおすすめキャリアプラン」や「Webマーケティングの将来性」「未経験や高卒でもWebマーケターへ転職できるのか」
など、どこよりも詳しく解説していきます。
WEBマーケティングのキャリアプランについてをざっくり言うと
- WebマーケティングとはWeb媒体を中心に行われるマーケティング
- Webマーケティングは効果を数値化できるので注目されている
- Webマーケターの仕事内容はデータ分析と施策の立案と実行
- 業界未経験でもWebマーケターへの転職は可能
- Webマーケティングのおすすめのキャリアプランはいくつかある
- Web広告市場はこれからも発展していく見通し
- Webマーケターの年収はWebマーケティング会社・事業会社・フリーランスで異なる場合がある
- Webマーケターとしてキャリアアップするにはプログラミングを学ぶべき
Webマーケティングとは
WEBマーケティングとは
WEBマーケティングとは「Web媒体を中心に行われるマーケティング」です。
皆さんの中でWebマーケティングとデジタルマーケティングが混合される方もいるのではないでしょうか?
正確にはWebマーケティングはデジタルマーケティングの一部です。
マーケティングの目的は自社商品・サービスの販売促進や認知拡大ですので、Webを活用して、より効果的にマーケティングを行う事を指します。
担当する企業の業界や予算に応じて、Webプロモーションをどのように仕掛けるかが変わってきます。
スマートフォン・SNSの普及や新型コロナの影響で外出せずに、ネット上で物を買う人が増えたことで年々市場も大きく成長しています。
また幅広い世代でネットショッピングが認知されてきた事もWebマーケティング業界の成長を後押ししています。
Webマーケティングが注目される理由
Webマーケティングが注目される理由
Webマーケティングがここまで注目されているのには理由があります。
従来のマーケティングにはチラシやダイレクトメールなどがありますが、集客効果やユーザーの流れを詳細に把握するのが難しい欠点がありました。
Webマーケティングでは、行った施策の効果を全て数値化できるメリットがあります。
ユーザーのWeb上でのアクセスを追跡することができ、どのような経緯でWebサイトを訪れ、購入するまでに至ったのか数値で確認することが可能です。
またターゲットを細かく設定できたり、素早く情報を配信できるのも注目されてる理由の1つです。
従来のチラシやダイレクトメッセージに比べて、施策の改善を行い易いのがWebマーケティングなのです。
そのようなWebサイトを中心に物やサービスが購入されたり、再度リピートしてもらったりといった流れを作っていく仕事をしてる人をWebマーケターと言います。
Webマーケターの仕事内容とは
実際にWebマーケターはどのような仕事をしているのでしょうか。
Webマーケターとしてキャリアをスタートする前に仕事内容を確認することで「なんだか思っていた仕事と違った」というようなミスマッチが少なくなります。
ここで一度Webマーケターの仕事について確認してみましょう。
Webマーケターの仕事内容
データ分析
Webマーケターのお仕事の1つにデータ分析があります。
データ分析力がないと、Webマーケターの仕事をしていくのは難しいです。
日頃から何かとデータや数字を意識することで、データに対する苦手意識が少なくなります。
Webサイトのユーザーアクセス数や、どこのサイトを経由して自分のWebサイトに辿り着いたかなど、細部までチェックして行きましょう。
データを見ることで最善の施策や、目標までの道筋を立てる事ができます。
集客施策の立案と実行
集客施策とは「どのような方法でユーザーをWebサイトに誘導するか」という集客方法です。
集客施策には以下のような手法があります。
集客施策
- YouTubeで動画を見てる時に出てくるようなWeb広告運用
- Googleなどで検索した時に上位に表示させ、ターゲットとなるユーザーを集客するSEO
- TwitterやInstagramなどで集客するSNS集客
それぞれの特徴は以下の通りです。
集客施策それぞれの特徴
- Web広告運用…広告費はかかるが、効果が出やすくPDCAを回しやすい。
- SEO...検索上位に上がるほどコンバージョンに繋がる可能性がある。ただし検索上位を決める要素に正解がない。
- SNS集客...SNS上で広告や商品を掲載したり、顧客見込みのユーザーと直接やり取りすることで自社のブランディングに繋げられる。日々の更新・改善が大切。
接客施策の立案と実行
再来施策はコンバージョンとも言います。
各企業の最終的な目的でもあり、集客後のユーザーに対して特定のアクションを促すための行動のことです。
特定のアクションの例としては「会員登録」「サービスへの申し込み」「商品購入やお問い合わせ」などがあります。
集客施策だけではなかなかコンバージョンに繋がりにくいので「サイトに問い合わせbotを設置する」「商品購入までの流れを明確にする」などを行います。
再来施策の立案と実行
再来施策とはコンバージョンまで繋げられたユーザーを、リピーターに繋げる方法です。
飲食店で言うところの常連客を作るための行動がここに当てはまります。
再来施策の例
- インターネット上の広告枠に表示されるバナー広告
- LINE公式にプラスの機能を追加したLステップ
- 一度サイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示させるリターゲティング広告
- 特定のユーザーだけとやり取りするダイレクトメッセージ
効果検証と改善策の立案および実行
効果の検証と改善の立案および実行とは集客施策、接客施策、再来施策で立案・実行した内容が正しかったかどうか検証することです。
Webマーケティングには様々な成功事例があるため、コンバージョンや達成したい目標に対して計画・実行・評価・改善を繰り返していきます。
ちなみに計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)を繰り返す事をPDCAサイクルと言います。
業界未経験からマーケターへの転職は可能か
業界未経験からのマーケターへの転職は可能か
業界未経験からWebマーケターへの転職は可能なのかという質問を多く見かけますが、基本的には未経験であっても採用してくれる会社はあります。
特に現在はWeb広告市場も拡大しており、まだまだ売り手市場なので、未経験でも採用している企業は年々増加傾向にあります。
また基本的には最終学歴が大卒であることが望ましいですが、ベンチャー企業であれば学歴に関係なく採用してくれるところもあります。
しかしその場合、データ収集のみさせられる可能性もありますので、入社前に作業内容を確認することや、いつか独立するのであれば、勉強のつもりで入社するのもいいでしょう。
いくら未経験からでも採用してくれる可能性があるからと言って、Webマーケティングの最低限の知識は必要です。事前にWebマーケティングについての知識を増やす努力をしましょう。
Webマーケティングのおすすめのキャリアプラン
Webマーケターとして転職する時にはどのようなキャリアプランがあるのか知っておくことはとても大切です。
そのキャリアプランの中でも特におすすめのモノをピックアップしましたのでご紹介致します。
ただあくまでも「自分のキャリアプランは自分で決められる」ということは心に止めて、参考程度に見ていきましょう。
Webマーケティングのおすすめのキャリアプラン
Web制作会社やWeb広告代理店などで経験を積む
まずはWeb制作会社やWeb広告代理店などで入社することで、Webマーケターとして必要な一通りの経験や知識を積むことができます。
広告の使い分けや出稿までの流れを掴むことができるようになるでしょう。
部署のチームリーダーとして経験を積む
Web制作会社やWeb広告代理店で、チームリーダーを目指してみるのも1つです。
チームリーダーになることで、チームをマネージメントする能力や分析能力、問題解決能力、施策立案能力など様々なスキルを身に着ける事ができます。
また、クライアント企業の上層部との繋がりができるので、人脈を広げることができます。
中間管理職は上司と後輩の間に挟まれて大変なイメージもありますが、逆に言えばコミュ二ケーション能力を養う事の出来る重要なポジションとも言えます。
会社の経営層を目指す
会社の経営層になると会社のマーケティング施策・管理をすることができます。
責任感のあるポジションになるためやりがいもありますが、その分会社の未来を左右するためそれなりの覚悟が必要になります。
キャリアアップや最終目標に独立を考えてる方は経営層を目指すのもおすすめのキャリアプランの1つです。
総合広告代理店へ転職する
総合広告代理店とは、原則として全ての広告媒体を扱い企画から制作までを総合的に手がける業態を指します。
電通や博報堂などの大手代理店が総合広告代理店に含まれます。
専門的な代理店やWeb制作会社と違い、様々な広告配信に携わることができます。
また、総合広告代理店の中には、オフラインの広告プロモーションには特化しているが、ネット広告はスキルを持った人が少ないという場合もあります。
その分チームリーダーやマネージャー、役員など、他の業界よりも上の役職を目指しやすい特徴もあります。
もちろん時代の変化によって状況は変わって行きますが、現時点では早く上の役職を目指したい方にはおすすめのキャリアプランです。
専門的な広告代理店で経験を積んだ方は、総合広告代理店に転職することで、さらに知識や経験の幅が広がることでしょう。
事業会社のマーケティング責任者として転職する
事業会社は広告代理店と違い、自社商品やサービスのマーケティングを行うので、集客からリピート獲得までの全体を把握することができます。
特に通販や人材、医療や不動産などはWebが必要な業種なので、インハウスの担当を常に探しています。
事業全体を把握することでビジネス全体にも応用ができますので、起業やフリーランスになるための知識を習得することができます。
起業やフリーランスを目指す方にはおすすめのキャリアプランです。
フリーランスや起業を目指す
会社で経験を積んだら、フリーランスとしてWebマーケターを目指すというキャリアプランもあります。
現在では企業がフリーランスに外注するタイプも多いため、Webマーケターを目指すフリーランスの方にとっていい環境だとも言えます。
実績やスキル次第では会社員自体の年収を上回る事も可能になります。
会社に属さず自由に働きたい方はフリーランス起業を念頭に置いて行動してみるのもいいでしょう。
また、日頃からSNSやブログで発信し、実績を作ることができればフリーランスとして活動する時に役に立つので、今から少しづつ発信してみることをおすすめします。
アフィリエイトなどで実際に収益を上げていたりすると、クライアント企業からの評価は高くなるでしょう。
またクライアントは低コストで効果を最大化してくれる広告エージェントを選びます。
大手だろうが、個人だろうが結果を残してくれた方にお仕事の継続をお願いするのです。
ですので、Webマーケターが独立しても儲けられるチャンスがあります。
最近ではランサーズやクラウドワークスなど、個人のお仕事を見つけるWebプラットフォームが登場し、仕事を見つけ易くなっているので、そちらを活用するのもいいでしょう。
会社員で働きながら副業でWebマーケティング
Webマーケティングは副業がしやすい業界になります。
例えば、PCさえあれば初期投資をそこまでかけなくても、ブログを運営し、広告収入を得る事も可能です。
あくまで自己責任ですが、会社が副業NGの場合は、ブログは顔出ししなくても写真の代わりにイラストやアイコンを使い、尚且つ本名を伏せて運営することもできます。
ただブログが成長するまでには時間がかかりますので、まとまった時間をある程度副業に費やす根気強さがなければなりません。
Webマーケターの将来性
Webマーケターの将来性
2020年の電通のデータによると、新型コロナの影響で日本の広告費は前年比で88%と減少した一方で、インターネットの広告は2.2兆円の規模になり、前年比105%以上となっています。
デジタル技術の発展、インターネットやSNSの普及、また新型コロナの影響もあり、Web広告市場はこれからも発展していく見通しです。
Web広告市場の拡大で未経験の方も、Webマーケティング会社への転職は可能になってきています。
また急激に成長している半面、まだまだ認知度も高くないため、人材不足の業界でもありますから、今から知識とスキルを身に付ければ多くの企業から重宝される可能性があります。
ただ、ある程度の知識は必要になりますので、日頃からwebマーケティングに対する知識を習得する姿勢でいるようにしましょう。
またどのようなキャリアプランを歩んでWebマーケターになっていくのかを明確にすることで、今自分がやるべき行動もはっきりしてきます。
転職やフリーランス起業を目指している方もある程度のスキルや実績を作っていく事を念頭に置いて行動しましょう。
Webマーケターの年収はどのくらいか
実際にWebマーケターとして働いた場合、年収がだいたいどのくらいになるのか気になるところですよね。
おおよその目安になりますが、それぞれWebマーケティング会社・事業会社・フリーランスに分けて見ていきましょう。
Webマーケターの年収はどのくらいか
Webマーケティング会社の年収
Webマーケティング会社の場合は「400〜600万円」ほどになります。
未経験を募集している企業も増えているので「300〜350万円」ほどになることも多いです。
絶対ではありませんが、事業会社と比べると平均年収はやや低い傾向にあり、出世した場合でも事業会社よりは良い待遇を受けれない可能性もあります。
それは、自社で商品やサービスを持っている事業会社を業界構造上超えることができないからです。
そうは言っても事業会社が自社の商品・サービスしか取り扱えないのに対して、Webマーケティング会社は様々な業種のマーケティングに携われるメリットもあります。
未経験の方でも事業会社よりは、学歴・経歴を気にしない場合も多いです。
初めはあまり年収は気にせず、Webマーケティング会社に入って、知識やスキルを習得し、その後昇進や起業を目指すキャリアプランもいいでしょう。
大手企業なのか、ベンチャーなのかによってももちろん変わってきますが、マネージャー職や経営層に昇進すれば「年収1000万円以上」も可能です。
事業会社の年収
事業会社の場合は展開している商品やサービスによって年収に開きがあり「400〜700万円」ほどです。
会社によってはWebマーケティング会社に比べて待遇がいい場合もありますが、取り扱っている自社の商品・サービスによって開きがあります。
転職前にその会社の事業市場や収益率なども吟味して転職を決めるようにしましょう。
CMOになれば年収「1000万円以上」となる可能性は高いです。
Webマーケティング会社よりも人気の就職先になりますので、ライバルが多いと言った欠点もあります。
フリーランスの年収
最後にフリーランスの場合はフリーランスの年収が約「約560万円」ですから会社員Webマーケターの平均年収「約421万円」よりも「約140万円」ほど高くなります。
中には年収「1000万円以上」稼いでるWebマーケターも居ます。
しかし、フリーランスの場合はピンキリで、稼げているフリーランスとそうでないフリーランスでかなりの差があります。
1度実績を作れば長く継続してくれるクライアント企業は多いので、まずは実績を作ることに集中しましょう。
また、企業に属しながら知識やスキルを身に着け、その後独立するようなキャリアプランの方がフリーランスとして活動する時にスムーズにビジネスを進める事ができるでしょう。
会社に属さずに自分の力で稼ぐという事は、自信にも繋がりますし、大半の人が会社からお給料を貰っている中で
自分で仕事を受注して、お金を頂くことはとても貴重な経験になります。
Webマーケターとしてキャリアアップするコツ
Webマーケターとしてキャリアアップするコツ
何を優先するかを明確にする。
Webマーケターとして、キャリアアップするコツはがむしゃらに走るのではなく自分が何を優先するのか明確にする事です。
例えば「お金」「自由度」「名誉」「安定」何を優先するかで、フリーランスで働くのか、それとも会社に属するのかなど変わってくるでしょう。
ただ変化の大きな時代に突入しましたので、会社にいる事がこれから先も安心なのかは、あらゆる情報や可能性を考慮して、しっかり吟味する必要があります。
PDCAを管理する。
また人生が思い通りになっている人はPDCAをしっかり管理しています。
これから新しくWebマーケターを目指す方は、自分が選びたいキャリアプランを確認しておきましょう。
何気なく日々を過ごすのではなく、定期的にこの方向性で間違っていないのか、もっとやるべき事はないかを確認し改善していくことが大切です。
例えば「毎日ブログを書くと決めたのに飲み会に誘われて、ついつい誘惑に負けてブログ更新を怠った」などはよくあります。
人は誰しも完璧ではありませんから、自分を責める必要はないですが、もし目標への道から脱線した時はその都度修正し、目標を失わないようにしましょう。
プログラミングを学ぶ
また、プログラミングを学ぶことで、エンジニアやクライアントの信頼関係を構築しやすくなるので、できればプログラミングの知識を増やす事をおすすめします。
Webマーケターの方でプログラミングが分かる方はあまり多くありません。
Webサイト運営だけでなく、Webサイトの制作からスタートする案件もあります。
そういった時にプログラミングが分かるとWebエンジニアと同じ目線で話す事ができるようになります。
Webマーケターでプログラミングが分かる人の希少性は高いため、「プログラミングの知識があるからこの人に仕事を任せたい」というクライアントもいます。
ライバルと差別化するためにもプログラミングはぜひ学んで欲しいところです。
また、信頼関係構築やライバルとの差別化だけでなく、プログラミングで分析プロセスを効率化すれば仕事が終わるスピードも早くなります。
Webマーケターとして活動していた場合は、Webプログラマーにキャリアチェンジすることも可能なので、プログラミングを学んで損することはないでしょう。
内面的に今の自分に必要な要素を確認する
Webマーケターとして学ぶべき知識やスキルは決して少なくありません。
また変化の多い業界ですから、新しい情報が次から次へと出てきます。
実践的な知識やスキルだけでなく、「継続力」や「分からないことがあった時には率先して調べる」などの自分に必要な内面的な要素も確認してみることが大切です。
常に活躍できるWebマーケターになるためにも「自信がついてきたからと学びを怠ってきてないか」など、内面的な部分にも意識を向けるようにしましょう。
Webマーケティングのキャリアパスまとめ
本日はWebマーケティングとキャリアプランについて解説しました。
Web広告市場はこれからもどんどん発展していく見通しです。
それと同時に変化の激しい業界だとも言えるかもしれません。
常に新しい情報に触れ、知識とスキルを追求することがとても大切です。
ぜひWebマーケターとして活躍してみてください。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。