Webマーケティング業界でよく耳にするアフィリエイト広告。
アフィリエイトと聞いて言葉自体は何となく知っていても、詳しく分かっていない方も多いのではないでしょうか。
アフィリエイトとはWeb上で商品やサービスを紹介・広告することです。
アフィリエイトと一言で言ってもさまざまな手法があります。
アフィリエイト広告の仕組みや方法について詳しく学ぶことで、ゆくゆくは副業として稼ぐことも可能になります。
今回はそんなアフィリエイト広告についてどこよりも詳しく解説していきます。
アフィリエイト広告について詳しく知りたい方やアフィリエイト広告で稼いでみたい方はぜひ本記をお役立てください。
Webマーケティング業界でよく耳にするアフィリエイトについて簡単に言うと
- アフィリエイトとは成果報酬型広告のこと
- アフィリエイトは「広告主」「アフィリエイター」「ASP」の3つの要素を理解することが大切
- アフィリエイト広告には「アフィリエイター」「広告主」それぞれにメリット・デメリットがある
- アフィリエイト広告で結果を出すにはいくつかのコツがある
- 初心者がアフィリエイトで稼ぎたいならブログがおすすめ
- ブログではさまざまなスキルが身につく
- アフィリエイトではGoogleの考え方に沿ったSEO対策をする
アフィリエイトとは?(成果報酬型広告のことです!)
近年よく耳にするアフィリエイト広告とは「成果報酬型広告」のことです。
アフィリエイト広告には大きく分けて以下の2種類があります。
アフィリエイト広告の種類
クリック課金
クリック課金とは「ユーザーが広告をクリックするたびに広告費が発生する広告」のことです。
クリック課金は以下の広告に使われます。
クリック課金が使われる広告
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
広告の掲載回数を問わず、ユーザーが広告をクリックしリンク先のサイトを訪れるたびに費用を支払う仕組みです。
広告指標はクリック単価「CPC(Cost Per Click)」が使われ、「コスト÷クリック数」で求められます。
例えば20万円の広告費用をかけて得られたクリック数が500回だった場合は以下のようになります。
「20万円÷500回=400円」
よってCPCは400円ということになります。
支払いは一定期間分をまとめて支払われる場合が多いです。
インプレッション課金
インプレッション課金とは「ユーザーに広告が一定量表示される度に広告費が発生する広告」のことです。
インプレッション課金が使われる広告
- DSP広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
インプレッション課金では1000回表示されるごとに課金され、一般的に広告指標としてインプレッション単価「CPM(Cost Per Mille)」が使われます。
CPMは「コスト÷表示回数×1000」の計算式で求められます。
例えば20万円の広告費をかけて広告表示回数が40万回だった場合は「20万円÷40万回×1000」でCPMは500円となります。
アフィリエイト広告の3つの関係性
アフィリエイト広告を理解する上で必要な要素には以下の3つの要素があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
広告主
広告主とは「商品やサービスをアフィリエイト広告を使って宣伝し、売上を伸ばしたい個人や企業のこと」です。
アフィリエイト広告では多くの場合、実績に基づいた対価を直接アフィリエイターに支払うのではなくASPが仲介することになります。
広告主は広告を展開するだけでなく自社の商品やサービスが消費者のニーズを満たしているかも意識する必要があります。
また適切な価格設定かを確認し、アフィリエイターに対し商品の魅力や強みが伝わるような工夫も必要になるでしょう。
アフィリエイター
アフィリエイターとは「Webメディアを運営し、ブログ等を使ってアフィリエイトをしている人」のことです。
ブログ以外ではSNSを利用したアフィリエイトもあります。
また近年では楽天が運営する「ROOM」も注目を集めています。
ROOMでは自分が実際に楽天で購入した商品の良さや魅力を書き込み、その商品を誰かが購入した場合に収益が発生します。
自分が実際に必要で購入した商品なので、良さや魅力を時間をかけて調査することなく簡単に書くことができます。
誰でも簡単にアフィリエイトにチャレンジできる時代になってきていると言えるしょう。
しかしたくさんの収益を上げるにはある程度のWebマーケティングに関する知識が必須になります。
ASP
ASPとは「商品を売りたい広告主と、商品を紹介・宣伝することで広告費を得たいアフィリエイターの仲介役をする企業」のことです。
代表的なASPには以下のようなものがあります。
代表的なASP
ASPがなくてもアフィリエイトは成立しますが、広告主はアフィリエイター1人1人と契約をしなければならず、管理も大変です。
アフィリエイターからしても企業と1社ずつ契約をしていくのはかなりの時間と労力がかかります。
そのような広告主とアフィリエイターの負担を減らしてくれるのがASPというわけです。
ASPは広告主から支払われる紹介料で運営され、実績に応じた報酬をアフィリエイターに支払う業務もおこなっています。
【広告主側】アフィリエイト広告のメリット・デメリット
一見win‐winな関係に見えるアフィリエイトの仕組みですのでメリットもありますが、意外にデメリットも存在します。
アフィリエイト広告主側から見たアフィリエイトのメリット・デメリットは以下のようなものがあります。
アフィリエイト広告主側から見たメリット・デメリット
予算の節約になる
広告主側から見たアフィリエイト広告は「商品を宣伝するための予算の節約になる」というメリットがあります。
少ない予算で広告出稿が可能なため、影響力のあるアフィリエイターだと大きな利益を生み出すことも可能です。
一般的にさまざまな媒体を活用して広告を打った場合、コストに見合うだけの売上に繋がるかは分かりません。
しかしアフィリエイト広告の場合は「成果分だけ報酬が発生する」ため、無駄な費用がかかりません。
費用対効果の面で言えばさまざまなマーケティング手法の中で突出しているのがアフィリエイト広告なのです。
誇大広告になる可能性がある
アフィリエイト広告主側から見たアフィリエイト広告のデメリットに「誇大広告になる可能性がある」という点があげられます。
アフィリエイターは少しでも多く稼ぎたい気持ちがあります。
実際に使用したことのない商品をあたかも愛用しているように見せて宣伝するアフィリエイターも多く存在します。
またかなりオーバーな表現を使い、本来の商品の効果とかけ離れた宣伝をしてしまう可能性もあります。
あまりにも行き過ぎた「誇大広告」になってしまった場合は企業のイメージや信用を損なう恐れもあります。
広告活動をアフィリエイターに依存するため、誇大広告になる可能性があるのです。
【アフィリエイター側】アフィリエイト広告のメリット・デメリット
次にアフィリエイター側のアフィリエイト広告のメリット・デメリットを見ていきましょう。
アフィリエイター側のアフィリエイト広告のメリット・デメリットには以下のようなものがあります。
アフィリエイター側から見たメリット・デメリット
少ない予算で始められる
アフィリエイター側のアフィリエイト広告のメリットは「少ない予算で始められる」という点です。
アフィリエイトを始めるために必要なものは「パソコン」と「ブログ」の2つになります。
パソコンをお持ちの方は多いでしょうし、お持ちでない方もそこまで高いスペックのパソコンである必要はありません。
飲食店を開業しようとすると初期費用で数百万円はかかりますし、月々の店舗の家賃や材料費なども必要になってきます。
しかしアフィリエイト広告の場合はサーバー代で月々1000円程度でしょう。
無料ブログの場合はアフィリエイトが禁止されているケースなどもあるためWordPressなどの有料のブログを使う人がほとんどです。
リアル店舗と異なり、記事を作成してしまえば自分が特にアフィリエイトに関して意識をしていない時間にも見込み客にアプローチが可能です。
またネット環境さえあれば時間や場所に縛られずに作業することができるので、副業としても注目を集めています。
非承認の場合がある
アフィリエイター側のアフィリエイト広告のデメリットに「非承認の場合がある」という点があげられます。
会員登録を促すアフィリエイト広告の場合、一定の利用がないと「非承認」となることもあります。
非承認となった場合はもちろん報酬も0になります。
近年では不正に非承認を常習的に行っている広告主も存在しますのでいい広告主を見抜くことも大切になります。
いい広告主を見抜くポイントは以下のようなものがあります。
いい広告主を見抜くポイント
- PR文が丁寧に書かれている
- メールなどで頻繁にお知らせをくれる
- 承認頻度が高い
- バナー素材やLPの数や種類多い
- 単価が高い
- 承認率が高い
またアフィリエイト広告で稼ごうとすると成果がでるまでに時間がかかることも考慮しなくてはなりません。
2~3日で成果を出すことが難しく日々の積み重ねが重要になりますので、継続力を意識することが大切です。
アフィリエイト広告で結果を出すコツ
アフィリエイト広告で結果を出すには以下のようなコツがあります。
アフィリエイト広告で結果を出すコツ
充分なコミュニケーション
アフィリエイトでは影響力のあるアフィリエイターに自社の商品やサービスを紹介して貰えるかが重要になります。
アフィリエイターが商品を選ぶ際にどのようなことを意識して商品選びをしているか、広告主側は事前に調査しましょう。
アフィリエイターが紹介したいと思うような条件にしていくことが大切になってきます。
そのためASPや代理店は広告主やアフィリエイターとしっかりコミュニケーションをとっていくことが大切です。
コミュニケーションがスムーズに行われないASPではサポート面から見ても不安が大きいため他社への乗り換えも検討が必要です。
単価報酬をケチらない
アフィリエイトを成功させるにはアフィリエイターのモチベーションをアップさせる仕掛けも重要になってきます。
そのため「単価報酬をケチらない」ことも大切です。
単価報酬を上げれば広告主側の利益は少なくなりますが、アフィリエイターに販売してもらわなければ収益を上げることはできません。
アフィリエイターが意欲的に活動してくれるためにも段階的に単価報酬を上げていきましょう。
またアフィリエイターは承認率も重視して見ていますので、承認率が低すぎないかも重要になってきます。
成約率を意識する
アフィリエイトで結果を出すには成約率(CVR)の高いページを作ることが重要になってきます。
アフィリエイターが成約率を上げる方法には以下のようなものがあります。
アフィリエイターが成約率を上げる方法
- 売れる商品を選ぶ
- 記事の構成を改善する
- ボタンのデザインを工夫する
- 広告位置を工夫する
- ブログのデザインを整える
- 信頼される運営者になる
販売記事を作成するのはアフィリエイターですが、広告主もアフィリエイター任せにするのではなくしっかりサポートをしていくことが大切です。
広告主は自社のサービスや商品の強み、ターゲット層などを分かりやすくアフィリエイターに伝えていくようにしましょう。
初心者がアフィリエイトで稼ぐにはブログがおすすめ
アフィリエイトにはSNSを使ったものや楽天が運営するROOMなどがありますが、初心者の方にはブログがおすすめです。
ブログ運営ではさまざまなWebマーケティングに関する知識やスキルを身につけていけるため、レベルアップに適している媒体になります。
アフィリエイト広告での収益を目指しながらさまざまなスキルを身につけていくことができるのがブログのメリットです。
ブログ運営でのアフィリエイトを通して身につくスキルには以下のようなものがあります。
ブログ運営で身につくスキル
- SEOに関する知識
- ライティングスキル
- マーケティングスキル
- 顧客を把握するスキル
- アクセス解析スキル・改善スキル
- 個人事業の経験
ここではブログでアフィリエイトを始める手順について詳しく見ていきましょう。
ブログでアフィリエイトを始める手順
ブログを開設する
まずはブログを開設しましょう。
ブログには無料のものと有料のものがありますが、無料のブログはアフィリエイトが禁止されていたりと、制約が多くなります。
また広告の掲載箇所が自由に選べないことや、SEO的にも弱くなってしまうため、アフィリエイトで稼ぐには有料のもの一択になるでしょう。
おすすめはWordPressで、月々1000円ほどになります。
タイピングに自信がなく、まずはタイピングの練習がてら無料のブログから始めたいという方もいるかもしれません。
しかし最終的にはブログを使ってアフィリエイトで稼ぐなら、初めからWordPressの使い方に慣れておく方が余計な労力を使わない近道でもあります。
無料ブログは突然サービスが終了して自分のブログが消えてしまうリスクもありますので、安心面から見てもWordPressがおすすめです。
ASPに登録する
次にASPに登録しましょう。
アフィリエイト初心者におすすめのASPは「もしもアフィリエイト」です。
もしもアフィリエイトには以下のような制度があります。
プレミアム報酬制度とは「一定金額以上のアフィリエイト成果を達成すると、プラスで報酬を受け取れる制度」です。
ランク制度は「報酬が増えるほどレベルアップしている感覚が楽しめる制度」になります。
初心者には嬉しい制度が充実しているのがもしもアフィリエイトの特徴です。
W報酬制度では12%の報酬を上乗せして受けとることもできます。
また初心者向けのコンテストも開催されたりとアフィリエイト初心者には「もしもアフィリエイト」はピッタリのASPになっています。
SEO対策を意識した記事を書く
ASPの登録まで完了したら実際に記事を書いていきましょう。
アフィリエイトで稼ぐにはただ記事を作成すればいいというわけではありません。
重要なのは「SEO対策」を意識した記事を書くということです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」のことを意味します。
つまりSEO対策とは「Googleなどの検索エンジンの検索結果で自分のWebサイトを上位検索させて検索流入を増やすための対策」のことです。
「SEO=Googleの考え方」ととらえることができます。
ここでGoogleが掲げる10の事実というものを見て行きましょう。
Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速い方がいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この考え方の中でも特に4項目「ウェブ上の民主主義は機能する」が重要です。
4項目をかみ砕くと以下のようなことが重要だとわかります。
Googleが掲げる10の事実の4項目をかみ砕くと
- ユーザーに役に立つコンテンツにする
- コンテンツの品質を高める
- 目的のコンテンツに早く辿り着けるようにする
- リンクが集まりやすいコンテンツにする
つまり「自分のサイトのページで内部リンクや外部リンクを考慮して利便性の高いサイトに運用する」のが大切ということです。
このようにSEOではGoogleの考え方に近づけて行くことが大切になってくるのです。
SNSで配信する
アフィリエイトで結果を出すにはSEO対策が重要だというお話をしましたが、SNSでの対策も欠かせません。
SNSを運用することで、SEOのみにユーザー流入を頼るよりもリスクを分散できるからです。
ブログに広告を貼っている場合はなおさらTwitterなどのSNSからの流入があった方がいいでしょう。
検索順位が落ちてしまった場合でも収益を極力下げない対策になるからです。
また仮にTwitterなどからファンになってくれる人が現れればブログが被リンクされることもあります。
被リンクとは「外部のサイトから自分のブログへ向けられたリンク」のことです。
被リンクされるようになるとGoogleが高く評価してくれるため検索上位に表示されやすくなります。
結局のところSNSの運用もSEO対策になるというわけです。
解析・リサーチをする
ある程度記事数がたまったらアクセス解析を行います。
アクセス解析にはGoogleが無料で提供しているグーグルアナリティクスを使うといいでしょう。
グーグルアナリティクスでは「クリック数」「表示回数」「検索上位」などを見ることができます。
またどのキーワードがどのくらいクリックされているかも見ることができます。
どのキーワードが多く表示されているかを分析して、狙っていくキーワードを決めていきましょう。
またライバルのリサーチを行い、自分の記事にはない内容をリライトすることも大切です。
コピペはNGですのであくまでライバル記事は参考程度にし、自分の言葉でリライトしていきましょう。
ブログについてより詳しく知りたい方は「Webマーケティングを学ぶのに役立つおすすめブログ10選」も参考にしてみてください。
Webマーケティングアフィリエイトまとめ
本日はWebマーケティング業界でよく耳にするアフィリエイトについて解説しました。
アフィリエイトで稼ぐことは決して簡単なことではありません。
諦めず記事を投稿することや常に新しい知識を求めて学んでいくことが大切になってきます。
しかしアフィリエイトで稼げるようになると月に数百万円も夢ではありません。
リアル店舗で起業するよりもローリスクで始められるのも魅力です。
なによりブログ運営でのアフィリエイトではWebマーケティングに関するさまざまな知識やスキルが身につきます。
その経験は独立の時だけでなく、もしWebマーケティング業界に転職する際に他者と差別化できる大きな武器にもなるでしょう。
皆さんがアフィリエイトを通して金銭的にも豊かになり、より素晴らしい日々を送れることを願っています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。