ブログを運営していると気になるのがアクセス数や滞在時間です。
と悩む人も多いでしょう。
実はブログの滞在時間はSEOの観点から見ても重要な部分なんです!
アクセス数があっても滞在時間が短ければ、記事に何か原因がある可能性があります。
この記事ではブログの滞在時間が短いと悩む人のために、SEOにおける滞在時間の重要性や、初心者でも簡単にできる滞在時間を伸ばす7つのコツをまとめました。
またGoogleアナリティクスで滞在時間を確認するときの、セッション時間と滞在時間の違いもあわせて徹底解説!
ユーザーを満足させる記事を作成したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ブログの滞在時間を伸ばすためのポイント
- ブログの滞在時間は長ければ長いほどユーザーの満足度が高い
- 滞在時間の目安とGoogleアナリティクスでチェックする方法を解説
- Googleアナリティクスに表示される平均ページ滞在時間は特定のページいた時間の平均
- 平均セッション時間はサイト内にいた時間の平均
- ブログの滞在時間を伸ばすコツを徹底解説
- ブログの滞在時間の長さと収益は必ずしも一致しない
- ただし滞在時間が1分未満と短い場合は改善が必要
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ブログにおける滞在時間とは?
ブログの滞在時間は、ユーザーが自分のサイトに滞在している時間のことです。
長ければじっくり読んでいるということになるため、短いと「すぐに離脱してしまったのかな?」と心配になる人もいるでしょう。
一方で簡単に読める日記の様な雑記ブログの場合には、滞在時間が短くなるでしょう。
雑記ブログや特化ブログ、書いている記事のテーマなどによって滞在時間はそれぞれなので、周りと比べる必要はありません。
しかし、ユーザーがどのくらい自分のブログに滞在してくれているのかは当然気になるはずです。
ここではGoogleアナリティクスで滞在時間を確認する方法と、目安時間を解説していきます。
ブログにおける滞在時間
滞在時間の長さが長いほど「ユーザーの満足度が高い」
ブログの滞在時間が長いということは、その記事がじっくり読まれているということです。
逆に、文字数に対して滞在時間が短いと記事が読まれていない可能性が高いでしょう。
滞在時間が短い原因は記事の情報が分かりづらかったり、検索意図に沿ってなかったりして検索結果の画面に戻ったからです。
そうなるとGoogleからの評価が下がりやすくなってしまいます。
その反面、滞在時間の長い記事は意図がくみ取られているためユーザーの満足度は高いはずです。
Googleからの評価も下がりづらいため、より良いコンテンツだといえます。
Googleアナリティクスで確認する方法
ブログの滞在時間はGoogleアナリティクスの「行動 > 概要」のところからチェックしましょう。
ページ滞在時間は、ページの閲覧開始時間から次のページの閲覧を開始した時間までの差で計測されます。
1ページだけ閲覧して直帰した場合は、PVはあっても滞在時間は0分となります。
滞在時間の目安
実はブログの滞在時間に決まった目安はありません。
知りたいことがわかればユーザーはすぐに離脱し、動画があれば滞在時間が長くなるからです。
さらに読む人のスピードによっても変わるため「3分読まれているから大丈夫」「1分だからダメ」と容易に判断するのは良くないでしょう。
また前述した通り、Googleアナリティクスでは直帰したときの滞在時間は0分です。
いくらユーザーの満足度が高い記事であっても、読み込んでもらえたとしても計測されません。
かといって、ブログの滞在時間が「0」ばかりでは不安になる人も多いはず。
ブロガーとして有名なマナブさんの記事(manablog)では、自身の記事の平均ページ滞在時間は3分50秒くらいと提言しています。
流し読みをするユーザーが多いWeb記事でも、じっくり読み込める記事であれば滞在時間は自然と長くなるでしょう。
平均ページ滞在時間と平均セッション時間の違い
Googleアナリティクスでは「平均ページ滞在時間」と「平均セッション時間」の2種類の滞在時間を確認できます。
どちらもユーザーが滞在した時間を知ることができますが、どういった違いがあるのでしょうか。
ここからは「平均ページ滞在時間」と「平均セッション時間」について具体的に解説していきます。
平均ページ滞在時間と平均セッション時間の違い
「平均ページ滞在時間」はページごと
平均滞在時間は特定のページにいた時間の平均です。
例えば、あなたが今見ているこの記事を15時から閲覧し始めたとしましょう。
そして15時05分に読み終えて別の記事へと移り、15時08分に離脱したとします。
この場合、最初の記事の滞在時間は5分、次のページの滞在時間は3分となる計算です。
しかし、ここで注意しておきたいのが最後に見たページは滞在時間に含まれません。
本来ならば3分の滞在時間がありますが、計測上は0分とカウントされます。
閲覧ページ | 読み始めた時間 | 離脱した時間 | 滞在時間 |
---|---|---|---|
記事1 | 15:00 | 15:05 | 5分 |
記事2 | 15:05 | 15:08 | 0分(本来は3分) |
滞在時間は先ほどGoogleアナリティクスで確認する方法のところでお話した通り「行動 > 概要」からチェックできます。
平均ページ滞在時間が0分のページは直帰率100%ということです。
ユーザーが直帰してしまわないように、改善していく必要があるでしょう。
ユーザーが離脱するということは、記事の満足度が低い可能性があります。
実際に見ていた時間は長いかもしれませんが、それでも他のページも見てもらえるように改善した方が良いでしょう。
滞在時間を伸ばし、良いブログにするためのコツを早く知りたい方はコチラ!
「平均セッション時間」は全体の平均値
平均セッション時間は特定のページにどのくらいの時間いたかを表すものではなく、ブログ内で複数のページを移動しながら滞在した合計の時間です。
閲覧したページの開始時間と次に閲覧したページの開始時間の差で計測されます。
例えば、まずこの記事を15時から読み始めたとしましょう。
その後、別の記事を2つ読んで離脱した時間が15時10分だった場合、本来のセッション時間は10分となる計算です。
しかし滞在時間のときと同様、最後に閲覧したページは計測されません。
そのため、アナリティクス上でのセッション時間は8分となるので注意しましょう。
閲覧ページ | 読み始めた時間 | 離脱した時間 |
---|---|---|
記事1 | 15:00 | 15:05 |
記事2 | 15:05 | 15:08 |
記事3 | 15:08 | 15:10(含まれない) |
Googleアナリティクスで確認する方法は以下の4つです。
平均セッション時間の確認方法
- 「ユーザー > 概要」からサイト全体の時間を確認
- 「ユーザー > ユーザー属性 > 性別」から男女別で確認
- 「集客 > すべてのトラフィック > チャネル」から流入経路別で確認
- 「行動 > サイトコンテンツ > ライティングページ」から流入したページ別に確認
直帰した場合の平均セッション時間は0分として計測されます。
この時間が短いということは1ページしか記事を見てもらえていません。
つまりA記事からB記事、C記事というようにブログ内が巡回されていないということです。
ユーザーをほかのページへ上手く誘導できるように改善すると、平均セッション時間をもっと増やせます。
ブログの滞在時間を伸ばすコツ
せっかく自分のブログにたどり着いてくれたユーザーに、少しでもじっくり記事を読んでもらえたらブログの運営者としても嬉しいはず。
より良いコンテンツにするためには自分よがりの記事を書くのではなく、いかにユーザーが読みやすいかを意識することが大切です。
では、自分のブログの滞在時間を伸ばすためにはどうしたら良いのか、7つのコツを紹介していきます。
ブログの滞在時間を伸ばすコツ
検索意図に沿った記事にする
まず記事を書く上で最も大切なことは、ユーザーが求めるコンテンツを提供することです。
検索するということは何か問題を解決したいということ。
そんなユーザーの意図がくみ取られていないと、たとえ記事をクリックしてくれたとしてもすぐ離脱してしまいます。
例えばこの記事を読んでいる人は、ブログの滞在時間に関して悩んでいる人が多いでしょう。
そんな問題を解決するために検索しているはずです。
それなのに記事の内容がWordPressの始め方だったり、ブログを始めるメリットだったりするとユーザーの意図とズレてしまいます。
検索した記事をクリックしても最後まで読まれないのは、求めている情報が書かれていないからです。
満足度が低いとすぐに離脱してしまうため、滞在時間は短くなりGoogleの評価が下がることにもつながる可能性があります。
記事を書くときにはユーザーの検索意図を深堀りすることを意識しましょう。
検索エンジンへの最適化であるSEOについては以下の記事もおすすめです。
あなたのブログを上位表示させるためにもぜひお読みください。
読みやすい文章を意識する
当然ですが、読みにくくてわかりづらい文章だと最後まで読み進められません。
内容が良くてもユーザーが離脱してしまう場合があります。
初心者ブロガーがよくやってしまいがちな、読みにくい文章の典型的な例は以下の様なものがあります。
読みにくい文章
- 漢字だらけの文章
- 「、」が多すぎる
- 難しい言葉や専門用語をたくさん使っている
上記の様な例は読者ファーストの記事とはいえません。
文章をストレスなく読み進めるためにはリズムが大切です。
スムーズに読んでいくために適度な改行や見出しの作成、どんな人が読んでもわかりやすい文章を心がける必要があります。
このようなことを考えている人はこちらの記事を参考にしてみたください。
客観的に見て読みやすいデザインにする
ブログのデザインは運営者の好みが出るところですが、客観的に見て読みやすいようにしておくのがベストです。
ユーザーがこのように感じてしまうと、ブログ自体の印象が悪くなるかもしれません。
ブログを適度におしゃれにしておくと記事が読みやすい上に、書いていて楽しいというメリットもあります。
ブログのデザインは無数にあるため、自己満足にならないように注意しましょう。
適度に装飾や図解を取り入れる
記事の中に装飾や図解、表を取り入れるとパッと見でも読みやすくなります。
最初から最後まで文章だらけだとユーザーが疲れてしまい、離脱する可能性があるからです。
Web記事を読んでいる人は基本的に精読しません。
最後まで読んだとしても流し読みしている人が多いでしょう。
そのため、この記事においても適度に画像を入れたり、重要なところはマーカや赤字といった装飾を取り入れたりしています。
さらっとしか読まないユーザーが多い中、文章ばかりをぎっしり詰め込んでいても滞在時間は伸びません。
なんとなく読んでいる人にも伝えられるようなコンテンツを作成することが大切です。
サイトの表示スピードをアップさせる
このような経験をしたことはありませんか?
サイト自体の表示スピードが遅いと、ユーザーはすぐに検索ページに戻ってしまいます。
答えをすぐに知りたいと思っているユーザーは、思っている以上にせっかちです。表示されるのが遅ければ待てない可能性があります。
表示スピードが遅い原因
- WordPressに入っているプラグイン
- 記事に埋め込んだ画像や動画
- アニメーションの多用
この中で最も多いのが記事に埋め込んだ画像や動画の容量が多いことです。
画質のきれいな写真や、ユーザーにわかりやすいようにと多くの動画を記事に使うことで読み込みに時間がかかってしまいます。
特に動画は写真の何倍もの容量が必要になるため、多数の動画を使うことはおすすめできません。
また記事に画像を使うときはリサイズしたり、トリミングしたりして画像を縮小しましょう。
表示スピードが遅ければ遅いほどユーザーは離脱し、SEOや収益にも悪影響を及ぼしてしまいます。
まずは自分のブログのサイトスピードを確認しておくことが大切です。
遅ければ不要なプラグインの削除や画像の圧縮など、改善点が見つかります。
サイトスピードが分析できるツールは以下の3つです。
サイトスピードを分析できる無料ツール
- PageSpeed Insights
- GTmetrix
- WEBPAGETEST
これらはすべて無料で使えるツールです。
サイトスピードをスコアリングしてくれるため、目に見えて改善点がわかります。
ただし「GTmetrix」「WEBPAGETEST」は日本語に対応しておらず、すべて英語表記になっているので注意が必要です。
ユーザーが逃げていかないように、サイトの表示スピードアップを目指していきましょう。
結論ファーストを心がけて簡潔に書く
せっかちなユーザーのためにも、結論は最初に書いておく必要があります。
検索して記事にたどり着いたユーザーは、自分の悩みを早く解決したいと思っている人が大半です。
出だしを読んで
と感じれば離脱してしまいます。
そこで理解しやすい文章にするためにPREP法を意識しましょう。
PREP法は論理的な文章になり、話が行ったり来たりするのを防げます。
具体的な書き方は以下の通りです。
PREP法
- 「Point」結論
- 「Reason」理由
- 「Example」具体例
- 「Point」結論
この順番で文章を作成することで、説得力をもった書き方ができます。
ダラダラと長ったらしい文章を書いていては最後まで読んでもらえません。
と思われてしまっては良いコンテンツにならないため、わかりやすい文章で簡潔にまとめることが大切です。
内部リンクを適切に設置する
内部リンクは自身のブログ内のページ同士をつなぐリンクのことです。
今見ている記事と関連性の高いページのリンクを記事内に貼っておくことで、より多くの記事を見てもらえることにつながります。
うまくいけば最初の記事から次の記事へ、さらに内部リンクでつなげて違う記事へということができるようになり、滞在時間を伸ばせるでしょう。
また内部リンクは適切に設置することで滞在時間のほかにも、さまざまな効果が期待できます。
内部リンクの効果
- SEO効果
- ユーザーの快適さ
- サイトの評価アップ
記事に内部リンクが貼ってあるとページ間を簡単に移動できるため、ユーザーが早く目的の情報にたどり着けます。
さらに、Googleの評価アップにもつながり、検索順位が上がる可能性もあるのです。
しかし何でも良いから内部リンクを貼れば良いというわけではありません。
あくまで記事と記事が関連していること、本当にこの内部リンクは必要かどうかをユーザー目線でチェックする必要があります。
ブログの滞在時間が短いと収益は出ない?
ブログの滞在時間が長いとユーザーの満足度は高くなります。
さらに有益なコンテンツであれば収益を生みやすくなり、ブログで稼ぐことが可能です。
では、ブログの滞在時間が短い場合は収益を出すことはできないのでしょうか?
実はブログの滞在時間は長ければ長いほど良いというわけではありません。
滞在時間が短くても収益が出る記事も存在しています。
ブログの滞在時間と収益の関係
滞在時間の長さと収益は必ずしも一致しない
収益が出ている記事はじっくり読まれていることが多いため、滞在時間が長いに越したことはありません。
事実、ブロガーであるマナブさんの記事(manablog)でも滞在時間が長いと順位が上がりやすい、順位が上がりやすいと収益を生みやすいと書かれています。
しかしユーザーが記事に満足して、アフィリエイトサイトで即成約につながっている場合は滞在時間が短くても問題ありません。
そもそも、日記ブログでない場合は何らかの収益を得たいと考えている人が多いはずです。
収益を目的とするならば、滞在時間を重視するのではなくアフィリエイトリンクをクリックしてもらうことの方がよっぽど大切でしょう。
ユーザーが検索画面に戻ってほかの記事を見なかったり、収益が発生したりしているなら滞在時間の短さをそれほど気にする必要はありません。
滞在時間が短くてもユーザーが知りたい情報を伝えられていたら満足度は上がります。
さらに記事で誘導したアフィリエイトサイトへ移動してくれたなら、Googleの評価は下がりにくいでしょう。
滞在時間が短くても問題ないケース
- 成約につながっていて収益が出ている
- アフィリエイトサイトへの移動やアドセンスのクリックなどアクションが起きている
滞在時間は参考資料の1つでしかありません。
そんな人は記事を最初から最後まで全部読み切ってもらえるように工夫しましょう。
長い文章だと必然的に読むのに時間がかかるため、滞在時間が長くなります。
最も大切なのはユーザーが満足できるコンテンツかどうかです。
滞在時間が短くても有益な記事ならば、自然に収益が出てくるでしょう。
滞在時間が1分未満だと収益化は難しい
前述したように、ブログの滞在時間が短くても収益が発生するケースはもちろんあります。
しかし、滞在時間が1分未満で収益がない状態が続いていれば厳しいかもしれません。
この場合、ユーザーの満足度が低いことが原因の1つとしてあげられます。
文字数が少ない記事だと滞在時間が短いのは当然です。
しかし3,000字〜5,000字程度の記事を書いていて1分未満となると、検索意図に沿った記事が書けていない可能性があります。
ユーザーの満足度が低い記事は離脱されることが多く、もちろん収益にもつながりません。
ユーザーの求める記事を書くためには?
- 検索意図の深堀り
- わかりやすい文章を意識
- 読者ファーストの記事作成
収益を考えるなら、自分の記事で満足してもらうために何が足りないのかを考えて、ユーザーのためになる記事を書く必要があります。
まとめ
ブログの滞在時間は長いほどじっくり読まれています。
ユーザーの満足度や収益、SEOの観点から見ても滞在時間は重要です。
ブログを運営している人の中には
と悩む人もいるでしょう。
そんな人はこの記事で紹介した7つのコツを参考に、自分のブログを一度見直してみるのも1つの手段です。
しかしブログの滞在時間にこだわりすぎるのもよくありません。
短時間でもユーザーの悩みが解決できていたら素晴らしい記事です。
また成約につながって収益が発生しているならば、滞在時間が短くてもユーザーが満足している記事といえます。
ブログの滞在時間を伸ばすためにはユーザーの求める記事を書くことが必要不可欠です。
あくまで滞在時間は指標の1つであり、長さに一喜一憂する必要はありません。
知りたい情報をいかにわかりやすくまとめるかを意識し、より良いコンテンツを作っていきましょう。