ブログを運営するうえで「サイト設計が大切!」ということはよくいわれています。
キーワード選定や、ブログで売りたい商品を決めながら記事を書くというのはわかっていても、サイト設計の重要性を知らない人もいるのではないでしょうか。
もし、サイト設計をしないままブログ運営を始めてしまっては収益化が難しくなるかもしれません。
ブログ全体の設計図が完成していなければ誰に向けたブログなのか、目的は何なのかを見失ってしまう可能性があります。
しかし、何から始めるのかわからない、サイト設計に取り組んでも上手くいかないという人も多いはず。
そこで、この記事ではブログのサイト設計をするときの手順を具体的に7ステップで解説していきます。
あわせて、サイト設計に活用できる便利なツールもまとめました。
サイト設計をよく知らない初心者も、しっかりサイト設計をしないままブログを始めてしまったブロガーもぜひ参考にしてみてください。
サイト設計はブログを運営していくうえで重要!
- サイト設計は自分の思っているブログ像をあらかじめ考えていくこと
- ニーズに合わせた記事が書けてSEO効果が期待できる
- ブログ初心者でもできるサイト設計の仕方を解説
- サイト設計するときはカテゴリーの増やしすぎに注意
- 雑記ブログはカテゴリーごとに設計する
- ブログのサイト設計で活用できるツールを紹介
ブログにおけるサイト設計とは
ブログを始める上で重要なサイト設計とは、自分の思っているブログ像をあらかじめ考えておくことです。
だいたいのテーマやカテゴリーなどを決めておくと、バランスの良いブログになりSEO的にも効果があります。
サイト設計をしっかりしていれば、ブログの方向性が明確になるため軸がブレません。
そのため、「次は何を書こう?」と記事に迷うことはないでしょう。
最初に時間をかけてでも「想定する読者の悩みを解決できる記事を書くためにはどういうサイト設計をしたら良いのか」をじっくり考えることで後々のブログ運営がスムーズになるはずです。
ブログ運営でサイト設計が必要な理由
ブログ全体がブレないようにするためにも必要なサイト設計。
SEOの観点や読者目線からも必要ですが、実はブロガーさんにとっても大切なことです。
では、なぜサイト設計をしなければならないのか、その理由について解説していきます。
ブログ運営でサイト設計が必要な理由
サイトの完成形がイメージできる
最初にブログのサイト設計全体をイメージすると圧倒的に記事が書きやすくなります。
目的を明確にしておけば、必要な記事がわかりやすくなり無駄な記事を書かなくて済むからです。
これは読者的にもGoogle的にも前者です。
思いつくままに記事を書いていては、いらない記事が出てきたり方向性を見失ってしまったりしてサイト自体が散らかってしまう可能性があります。
その点、どの年代のどんなダイエットをしている人に向けたブログにするのかという設計をしっかり立てられていたら、無駄なく記事執筆ができるでしょう。
しかし、ブログのサイト設計はすぐには完成しません。
しかし、最初にサイト設計をしておく方が記事を書くときに楽になります。
後のことを考えて、面倒がらずにしっかりサイト設計をしていきましょう。
商品が売れやすくなる
サイト設計をするときに、読者の導線を意識することで商品が売れやすくなります。
売りたい商品を決めておけば、あとはそこから逆算して記事を書いていくだけ。
方向性が見えているため、スムーズにブログ運営を行っていけます。
ダイエットの記事を読む人は、シェイプアップしたいと思っているはずです。
痩せたいのになかなか痩せられない、そんな悩みを解決する手段としてブログで売りたい商品を設定します。
「ダイエット」の商品設定例
- オンラインダイエット
- パーソナルジム
- ダイエット用品や食品
上記のように、読者が最後に辿り着いてほしいところを設定しておくと収益化に困らないはずです。
もしもサイト設計をしないまま記事を書くと「ここで商品を紹介しておこう」となんとなくゴールを決めてしまうでしょう。
また、思いつくままにいろいろな記事を書けば書くほど、売りたい商品が増えてしまいます。
とにかく記事を量産させただけのブログではニーズに合わせた記事にならず、読者の心にも刺さりません。
読み手に響かなければ商品はなかなか売れないでしょう。
販売する商品や案件はできるだけ絞り、ブログの軸に合わせて記事を書くことが大切です。
ニーズに合わせた記事が書ける
あらかじめ読者を想定してサイト設計することで、悩みを解決するための記事を網羅的に書けます。
ブログの完成形をイメージしておくと、そのサイト全体で読者の悩みを解決していけるからです。
「ダイエットの始め方」の記事例
- 食事制限をする方法
- 運動な何から始める?
- 筋トレの仕方
ほかにもいろいろありますが、これらの悩みや疑問を1記事のみで解決することはできません。
そのため、それぞれの悩みに対する記事を書いていき、サイト全体で「ダイエットの始め方」で悩む読者のための解決方法を提示していきます。
その結果、読者にとってわかりやすいサイト構造になり自然とニーズに合わせた記事を書いていけるはずです。
SEO的に効果的なブログを作ることができる
先にお話した通り、サイト設計をしっかり行うと読者のニーズを満たしたブログができあがります。
そして読者の満足度が上がることはSEO観点から見ても効果が期待できるのです。
またコンテンツテーマが決まっているため、雑記ブログのようにカテゴリーが散らかることはありません。
特化ブログは専門性が高くなりGoogleからの評価が上がりやすくなります。
その結果、検索上位を狙うことができるのです。
サイト設計をしておくとニーズに合わせた記事が書けるので、読者に満足してもらえるコンテンツを提供できます。
ニーズに合わせた記事を意識することで、SEO効果は大いに期待できるでしょう。
【7ステップで解説】ブログ初心者でもできる具体的なサイト設計の方法
さて、ブログにおけるサイト設計の必要性がわかったうえで、ここからは実際にどのようにしてサイト設計をしていくかの手順を解説していきます。
闇雲にサイト設計に手をつけても、上手くいきません。
順を追って、じっくり時間をかけながらでも丁寧にサイト設計を行えば、収益化はもちろんその後のブログ運営が楽になるはずです。
ただし、初めから完璧を求めすぎなくても大丈夫。
特に初めてブログを開設する場合、後から変わってしまったというのがほとんどです。
しかし、何も考えずに始めるのとサイト設計を行ってから始めるのとでは違ってきます。
大雑把でも良いので、これから解説する手順に沿ってチャンレンジしてみてください。
サイト設計の手順
1. 目的・テーマの明確化|あなたのサイトってどんなもの?
まずは自分のブログにきてくれた読者が、どのような行動に移ってしてほしいのかというゴールを明確にすることが大切です。
テーマを決めていないブログはどうしても記事がまとまらず、自分が思っているように読者を促せません。
読者にどんな行動をとってほしい?
- ダイエット用品の購入
- ジムの申し込み
- オンラインダイエットへ参加
上記のようなゴールが設定できるはずです。
目的が明らかでないと必要な記事がわからなくなってしまい、ブログ全体がブレてしまいます。
誰の何のためのサイトなのか、自分のブログテーマをしっかり決めておきましょう。
2. コンセプトの決定|誰のどんな悩みを解決するの?
ブログのテーマが決まったら、どんな切り口で書いていくのかというコンセプトを決定します。
ここが明確でなければ、読者に刺さるブログが書けません。
現在、空前の副業ブームとコロナ禍の影響も相まって、ブログを始める人が急激に増加しています。
競合の多いテーマでブログを書こうとすれば、それなりに独自性が必要です。
ライバルと同じような切り口では内容が薄っぺらい、商品を紹介するだけの記事になってしてしまうという問題が生じ、収益化が難しくなります。
誰向けのコンテンツなのか、架空の人物像である「ペルソナ」を決めたらその人のどんな悩みを解決するかというところをしっかり作り込みましょう。
そうではなく「30代の女性が1ヶ月で3キロ落としたいと考えている」と詳しい人物像と具体的な数値を出すことで、どのような目線で書いていけば良いのかがわかります。
3. ブログで売りたい商品の選定
ブログで収益化を目指すためには、何を売りたいのかを決める必要があります。
読者の悩みを解決する手段として商品を売ることがゴールだからです。
必ず直面する悩みを解決するためには何が必要か、ということをできるだけ多く洗い出しましょう。
そのためには、いくつかのASPに登録してじっくり商品を選別していく必要があります。
ただし、ブログ初心者の人はたくさんのASPを登録しても使いこなせません。
ブログ初心者におすすめASP
- A8net(エーハチネット)
- もしもアフィリエイト
まずはこの上記2つに登録してみて、余裕があればASPの種類を増やしていきましょう。
また、売りたい商品を決めるときに意識しておきたいことは以下の3つです。
商品決定で意識すること
- ブログテーマと一致している
- 読者の悩みが解決できる
- 成約率・報酬が高い
大前提として、売れる商品でなければ収益は見込めません。
一度、検索上位に表示されている同じジャンルのサイトではどのような商品を売っているのかを確認すると、商品を選ぶ参考になるのでおすすめです。
ブロガーで有名なヒトデさんのサイト(hitodeblog)でも、ASPに関する記事があるのでチェックしてみましょう。
商品の特徴や違いをしっかりリサーチしたうえで、売りたい商品を決定してください。
4. 執筆する記事のキーワード選定を行う
ブログのテーマとコンセプト、売りたい商品が決まればいよいよ記事を書いていくための準備をしていきます。
そこで重要となるのがキーワード選定。
ブログに来てほしい人がどういったキーワードをGoogleの検索窓に打ち込むかを考え、適切に選定することです。
キーワード選定は読者が実際に検索するワードなので、ここをなんとなくでやり過ごしていては、読者が自分の記事に辿り着いてくれません。
後で紹介しますが、キーワードの洗い出しや月間の検索数がわかる便利なツールは豊富にそろっています。
上手く活用してSEOに効果的なキーワードを選んでください。
5. まとめ記事の設計
ブログに必要な記事は3つあります。
ブログに必要な記事
- まとめ記事
- キラーページ
- 集客ページ
ここからはこの中の1つ、まとめ記事について解説していきます。
まとめ記事は特定のテーマの記事を集結させた記事のことです。
ブログの回遊率アップや、読者にとって読みやすいといったSEO効果も期待できます。
「ダイエット」に関するまとめ記事の具体例は以下の通りです。
「ダイエット」のまとめ記事例
- 自分に合ったダイエットの方法
- ダイエットに適した食事制限の仕方
- ダイエット用品のおすすめ
ここから詳しい記事に枝分かれしていきます。
情報が網羅されているまとめ記事は、ほかの記事とリンクできるため読者がいろいろな記事を読んでくれることにつながるでしょう。
そうなると、滞在時間が伸びて読者の満足度が上がりSEOの観点からもより良いサイトになるはずです。
6. 個別記事の設計
個別記事はまとめ記事から派生した記事のことです。
先ほどのまとめ記事から逆算して考えると、個別記事はすぐに洗い出せます。
例えば「自分に合ったダイエット方法」がまとめ記事だとしましょう。
すると以下のような個別記事があげられます。
個別記事の例
- 食事制限をしたダイエット方法
- 有酸素運動を取り入れた方法
- ファスティングダイエット
- レコーディングダイエット
まとめ記事のダイエット方法が10選であれば、関連した個別記事が10記事できます。
さらにまとめ記事の内容から深掘りした個別記事が書けると、読者の悩みを解決しやすくなるでしょう。
ブログに一貫性も出るため、Googleからの評価も上がります。
7. 必要な記事の構造を視覚化してみる|おすすめはマインドマップ!
これまで考えてきたサイト設計を視覚化してみましょう。
全体を見てみることで1つのカテゴリーに記事が偏っていないか、何かの記事が多すぎないかなどのバランスがわかります。
エクセルやメモ帳など、視覚化できるツールなら何でも良いのですが、おすすめはマインドマップです。
ブログのコンセプトから売りたい商品までのつながりを順番に読んでいけばわかるので、作りやすく見やすい特徴があります。
マインドマップでまとめるときは必ずすべての記事をどこかに配置しましょう。
全体のバランスを確認したら、自分で決めた商品につながるようにしてください。
読者に商品を買ってもらうことがゴールなので、どうしたら商品につながるかが重要なポイント。
記事が独立していないか、しっかりチェックする必要があります。
ブログのサイト設計において注意しておきたいこと
サイト設計の手順がわかったところで注意点を紹介します。
ブログの運営が始まってしまうと軌道修正するのはなかなか難しいもの。
あれもこれもと欲張ってはより良いサイトができなくなる可能性があります。
また、場合によってはSEOの評価が下がってしまうこともあるので、頭に入れておきましょう。
ブログのサイト設計で注意したいこと
カテゴリーを増やしすぎない
いろいろな記事を書いていくと
なんてことはありませんか?
カテゴリーが多すぎるとより良いコンテンツにならず、Googleからの評価も下がってしまいます。
カテゴリーが多いということはそのぶん情報量も多いということ。
読者が必要としている情報が埋もれてしまうと、読者ファーストのブログとはいえません。
また複雑化したサイト設計だと、Googleが分析しにくくなります。
不要な記事は書かないで、むやみにカテゴリーを増やさないように注意してください。
設計を無視して記事を量産しない
せっかくサイト設計をしたのに、それを無視して記事を書き続けるのはおすすめできません。
軸がブレる、ブログ全体が散らかるなどといったことが起こり、サイト設計した意味がなくなってしまいます。
最初は丁寧に設計通りの記事を書いていたにもかかわらず、サイトが大きくなると管理できなくなり思うがままに進んでしまうのはよくあることです。
コンテンツが拡大したときは、マインドマップでサイト全体を目で見て確かめましょう。
バランスが悪いところがあればカテゴリーごとに整理していくことで、すっきりとしたブログにできます。
雑記ブログでもサイト設計は必要?
ブログのテーマやコンセプトをはっきりさせる、いわゆる特化ブログとは違っていろいろな記事を取り扱うのが雑記ブログです。
雑記ブログはブログ全体を見ながらサイト設計する必要はありません。
ブログ全体で読者の悩みを解決するわけではないからです。
それでももし、できるだけサイト設計からしてみたいということならば、ブログ全体ではなくてカテゴリーごとに設計してみましょう。
雑記ブログは複数の特化ブログを1つのサイトに入れたかたちと同じ。
カテゴリーごとに設計することで、集客ページからキラーページまでうまくつなげられます。
この導線が上手くいけば雑記ブログでも収益が得られるはずです。
ブログのサイト設計で活用できるツール
ここからはサイト設計をするときに使える便利なツールをまとめました。
サイト設計をスムーズに進めるためにも上手く活用していきましょう。
サイト設計で活用できるツール
ラッコキーワード
ラッコキーワードはサジェストワードの調査や検索上位サイトの見出しなどが調べられます。
特にキーワード選定は自分でしようとするとかなり時間がかかるもの。
ラッコキーワードなら指定したキーワードを入れるだけでGoogleサジェストワードが一覧になって表示される優れものです。
集客ページに使えるロングテールキーワードもすぐ見つけられます。
ただし非ログイン状態で利用した場合は1日5回までしか使用できません。
会員登録をすることで、1日50回まで各種キーワード調査ができるので無料登録して利用しましょう。
キーワードプランナー
キーワードごとの月間検索数などを調査できるGoogle公式の無料ツールです。
無料で使えますが、広告費の支払いがないと詳しい数値で確認できないので注意しましょう。
キーワードプランナーでは自分の指定したキーワードと関連したキーワードが取得可能です。
関連キーワード例
- ダイエット 始め方 女
- 40代 ダイエット 始め方
- 産後 ダイエット 始め方
これらが実際に検索されているキーワードです。
その中から自分のブログに適したキーワードを選んで記事を書いていきます。
キーワードプランナーを使うときは「新しいキーワードを見つける」「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の2つから選びましょう。
「新しいキーワードを見つける」では、調べたいキーワードに関連したキーワードの候補や検索ボリューム、競合性を調べられます。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」なら複数ある選定キーワードの検索ボリュームをまとめて確認可能です。
また、あわせて広告配信時の予測データ(クリック数・表示回数・費用など)も表示されます。
効果的なキーワードがわかなければ検索結果にサイトを表示できないので、キーワードプランナーは有効的に使用しましょう。
OMUSUBI
会員登録不要、さらに無料でキーワードマップが作成できます。
自分が調べたいキーワードを入力すると、サジェストワードがツリーマップのように視覚化されるので頭の中を整理するのにおすすめです。
サジェストワードはラッコキーワードでも調べられますが、大きな違いは関連性のわかりやすさ。
ラッコキーワードはアイウエオ順にキーワードが並びますが、OMUSUBIは放射線状にキーワードが見える化されるため、わかりやすいところが特徴的です。
記事作成を考えるときに便利に活用できます。
MindMaster
サイト設計ができたあとに使いたいのがEdrawMind(旧MindMaster)です。
カテゴリーや記事の偏りがないか、ブログ全体のバランスを見るために活用しましょう。
EdrawMindの良いところは無料で使えるのはもちろん、クラウドで利用できるところです。
クラウドで利用できるとスマホやタブレットからでも閲覧でき、別の人と共有するときも簡単です。
マインドマップのソフトはいくつかありますが、無料かつクラウドでも利用できるのはEdrawMindだけ!
ブロガーで有名なヒトデさん(hitodeblog)もおすすめしているツールです。
まとめ
ブログのサイト設計はSEOの観点と収益化の両方から見ても非常に重要です。
最初の設計がしっかりできていないと、サイト全体の方向性を見失ってしまいます。
思いつくままに記事を書いていては1つ1つがつながらず、いつかは記事ネタに悩んでしまうでしょう。
そうならないためにもサイト設計を考えてブログを運営してくことで記事がすべてリンクでき、ブログ全体で読者の悩みを解決できるコンテンツが完成します。
その結果、ユーザーの満足度が上がり自然とGoogleにも評価されるはずです。
収益化を考えている、ライバルに負けない自分ならではのブログを作りたいならサイト設計はしっかりしておきましょう。