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SWOT分析のやり方は?事例からわかりやすく解説!

SWOT分析のやり方は?事例からわかりやすく解説!

マーケティングのフレームワークの中の一つに「SWOT分析」があります。

SWOT分析とは、自分の会社の内部環境である「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」と、外部環境である「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」を分析していくものです。

一見シンプルな手法に見えますが、いざ分析しようと思うとなかなかできないと思う方も多いのではないのでしょうか。

そこで今回は、SWOT分析についてわかりやすく解説するとともに、「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」の探し方のコツまでご紹介します!

SWOT分析とは

SWOT分析とは、企業の内部環境を「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」に、外部環境を「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」の2つづつ、計4つに分けて分析するフレームワークのことです。

自分の置かれている環境を内部と外部両方から分析することができます。

ちなみにSWOT分析は、1920年代にハーバードビジネススクールが作ったフレームワークです。

SWOT分析のポイント

実際の分析方法をご紹介する前に、SWOT分析をする際のポイントについてご紹介します。

メリットとデメリットを理解しておこう

どんなフレームワークにもメリットとデメリットがあります。しっかりとデメリットも考えた上で分析を始めていきましょう。

メリット

一番のメリットは外部環境と内部環境をくみあわせて分析できる点です。

例えば、自分たちの強みを見つけた後に、外部に目を向け、機会を見つけることで自分たちの強みを存分に発揮することができます。

また、自分たちに弱みがあれば、それを補うために周りの外部の影響を利用できるかもしれません。

外部の要因と内部の要因を組み合わせることで、より良い施策につながる可能性が出てきます。

デメリット

デメリットとしては、分析が主観的になってしまって偏ってしまう可能性が出てきます。

「自分たちの強みはこれだ!」「自分たちはここが足りていない」のように自分たち中心の考えになってしまって分析が偏ってしまう可能性が出てきます。

できればいろんな人と一緒にやってみる

上記のデメリットを補うために、できればいろんな人と一緒に分析してみることをおすすめします。

企業で実際にマーケターとして働いている方であればエンジニアの方や、広報、営業の方達と一緒に分析してみるといいですね。

自分だけでは気づかなかった自社の強みや弱み、自分の知らなかった最近のトレンドなどの外部の要因を知ることができます。

例えば、エンジニアの方であれば、最近の技術の進歩について詳しい方がいたり、営業の方では、お得意先からの自社の評判を聞いているかもしれません。

いろんな人と一緒に分析することで、主観的な分析になるのを避けることができます。

SWOT分析のやり方

次に、SWOT分析の具体的なやり方についてご紹介していきます。

目的を決める

まず、「なんで分析するのか?」「分析して何をしたいのか?」という明確な目的を決めてから目的するようにしてください。

目的をはっきりさせないでなんとなくで分析してしまうと得られた結果から何をどのように改善したらいいのかわからなくなってしまうからです。

具体的な目的は以下のようなことがあげられます。

  • 自分の強みを生かして新しい戦略を考える
  • 今ある問題を解決するための糸口をみつけたい
  • 今の現状について知りたい

情報収集をする

次に外部環境と内部環境のそれぞれについて情報を集めていきましょう。

外部環境を分析する際にはPEST分析やファイブフォーシーズ分析を用いて行うのがおすすめです。

それぞれの分析の方法は、以下の記事を参考にしてね!

ファイブフォース(5Force)分析とは?事例でわかる活用法
ファイブフォース(5Force)分析とは?ユニクロの事例でわかる活用法

前回は外部環境を読み取るために「PEST分析」を行う方法について解説してきました。 しかし、どれだけ外部環境を捉えてその流行にあった施策を行なってもそれが収益につながらなくては意味がありませんよね。 ...

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  • 「そうはいっても情報収集するって言っても意外と難しいんよね」
  • 「弱みはいっぱい出てくるけど、自分たちの強みってなかなか出てこない…」

そんなふうに思っている方も多いと思います。

実際に自分も分析する際にはよく詰まってしまいます。

そこで情報を集めやすくするコツについてご紹介していきます。

「強み(Strength)」の見つけ方

自分たちの強みは意外と見つかりにくいものです。そこで以下のような方法で見つけるようにしてみてください。

  • 顧客に実際に聞いてみる
  • 自分が顧客の立場になって考える
  • 一緒に働いている人に話を聞いてみる

自分の強みは実は第3者がよくわかってくれているかもしれません。

なぜなら、あなたの顧客は、あなたの商品にしかない魅力のおかげであなたの商品を選んでくれているからです。

他の企業にはない魅力があなたの強みとなります。

そういったことを知るために顧客に実際に聞いてみたり、顧客の立場になって実際に商品を利用してみるのがおすすめです。

また、一緒に働いている仲間に話を聞いてみることで幅広い自分たちの強みを知ることができます。

エンジニアの方であれば「インフラが強みだ」と答えるかもしれませんし、営業の方は「自社の立地が強み」と答えるかもしれません。

自社の強みは以下のようなものがあげられます。

  • リピーターがたくさんいる
  • 商品の質がいい
  • スタッフの対応がいい
  • ブランド力がある

「弱み(Weakness)」の見つけ方

「自分の会社の弱いところは結構見つかるよ」

と言う方が多いと思います。しかし、この「弱み」を見つける際に抑えてもらいたいポイントをいくつかご紹介します。

  • 「強み」の反対が弱みになる
  • 自分たちでどうにもならないようなものは「弱み」じゃない

先ほど見つけた強みの反対が弱みになると考えてください。

例えば、自分たちの強みが「早くて美味しい」と言うものであればもしかしたら、「安さを求めすぎて、質がそこまで高くない」といったことが弱みになるかもしれません。

また、「弱み」とは「自分たちでどうにか改善できるようなもの」であり、改善したくてもどうにもならないようなものは「弱み」にはなりません

例えば、製造会社の例で言うと、「仕入れ先の値段が高いので商品の単価が上がってしまう」というのであれば、安い仕入れ先に変更すればいいだけです。

しかし、「そもそも材料が不足してしまって、物価が急騰しどこも仕入れ値が高騰している」というのであれば、自分たちではどうにもならないので「弱み」にはなりません。

弱みの具体例は以下のようなものがあげられます。

  • 自分たちのサービスが今の流行にあっていない
  • 自社の立地が悪い
  • 商品の質が悪い

「機会(Opportunity)」・「脅威(Threat)」の見つけ方

機会と脅威については、同じ外部環境なので以下のようなことを意識して分析してみましょう。

  • 「マクロ分析」と「ミクロ分析」を組み合わせる
  • 日頃ニュースや流行について調べる

大きな視点で分析する「マクロ分析」と比較的小さな視点で分析する「ミクロ分析」の両方で分析するのがおすすめです。

なぜなら、大きな流れに乗ることで事業を大きく発展させることができたり、逆に大きな流れに逆らわないことで、うまく危険を回避できたりするからです。

例えば、「増税」はマクロ的な変化ですが、「増税によって消費者の財布の紐がかたくなった」というのはミクロ的な環境の変化です。

外部環境を把握するためには、「PEST分析」や「ファイブフォース分析」を用いるのがおすすめです。

情報を元にクロス分析をして戦略を立てる

クロス分析

クロス分析

これまで、4つの項目について情報を集めてきたと思いますが、最後にそれらの情報を掛け合わせて「クロス分析」を行い、具体的な施策を考えていきます。

 

クロス分析」とは、それぞれの項目を掛け合わせた施策を考えていく分析です。

クマパン
言葉でよりも実際に見ながら説明した方がわかりやすいよ!

強み × 機会:自分たちの強みを生かして、さらに利益を伸ばす!

これから来るであろう機会(チャンス)を生かして自分たちの強みを伸ばすための施策を考えていきます。

次のようなことを達成できる施策を考えてみましょう

  • 今やっている事業をさらに伸ばす
  • 会社自体が成長すること

強み × 脅威:自分たちの強みで、脅威をどうやって回避するか

これからくる脅威に対して、自分たちの強みを使ってどうやって乗り越えようか?

または、その脅威をどうやって機会に変えようか?といった施策を考えることができます。

弱み × 機会:機会を利用して、自分たちの弱みをおぎなう

機会(チャンス)を利用することで自分たちの弱みを補うことができるかもしてません。

また、機会によっては自分たちの弱みを強みに変えることができる可能性が出てきます。

例えば、「出前館」や「ウーバーイーツ」などの出前サービスでは手数料がかかってしまうので、消費者からしたら割高になってしまうので、できるだけ利用したくありません。

しかし、コロナ禍になって外出に制限がかかってしまうと、思うように外食ができないので、たとえ手数料が高くても出前サービスの利用は多くなったと思います。

弱み × 脅威:脅威と自分たちの弱みの悪影響を最小限に抑える

最後に、自分の弱みと脅威が絡む項目です。

ゆうくん
一番考えたくないよね…

しかし、こう言った問題にもしっかりと向き合わなくてはいけません。

  • これから来る脅威の影響を最小限に抑える
  • 事業が失敗する可能性を低くする
  • 大ダメージを受ける前に早めに撤退する

などといった施策を考えるようにしてみてください。

SWOT分析の具体例

それでは、SWOT分析の大まかな流れを解説してきたので、ここではユニクロを例として分析していこうと思います。

「強み(Strength)」

  • 独自のオリジナルブランド
  • SPA方式を採用
  • 手頃な価格

ユニクロの強みは、なんといってもその機能性ですよね。

しかも、そんな高機能な服を買いやすい手頃な価格で購入できます。

これを実現しているのが、「SPA方式」です。

「SPA方式」とは、製造から販売、広告活動まで、全ての企業活動を自社ですることです。

アパレル業界では、H&MなどでもSPA方式を採用していますが、ユニクロは機能性を重視した商品を販売することで、幅広い顧客を対象とした商品を販売しています。

「弱み(Weakness)」

  • 国内で伸び悩んでいる
  • 季節によって変動がある

ユニクロの国内の店舗数は年々減ってきていて、国内での販売は伸び悩んでいるようです。

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
国内の店舗数 831.00 827 817 813 810

引用:ファストリテーリング

 

また、機能性を重視した商品の販売のため、季節によって売り上げの変動が大きいといえます。

例えば、寒い冬に大活躍のヒートテックは夏の需要が落ちて、売上に悩む傾向があります。

 

「機会(Opportunity)」

  • 海外への進出

ユニクロは、世界進出をしていて、中国やフランスなどの多くの国で店舗を展開しており、1500店鋪以上になっています。(2021年現在)

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
海外の店舗数 1,089.00 1241 1379 1438 1502

引用:ファストリテーリング

今後、さらに拡大していき、ユニクロブランドを拡大できれば、更なる成長を期待できると思います。

「脅威(Threat)」

  • ネット通販の利用の増加
  • 服をレンタルできるサービスの登場
  • トレンドの移り変わりが激しい
  • コロナで、需要が落ちている

最近はZOZOの登場が大きな脅威になったと思います。

れまで、衣類を通販で購入しようとすると、サイズが合わないや、実際に購入すると、好みのものではなかったといったことがありましたが、ZOZOでは返品対応もあり、数え切れないほどのブランドと提携することで、圧倒的な商品数を誇っています。

クマパン
お得なクーポンがよく発行されるのも魅力だよ!

また、どのアパレル会社も同じですが、流行のトレンドによって大きな影響を受けます。コロナの影響もあって、実店舗の売り上げが伸び悩んでいるのも事実です。

外部環境と内部環境の両方を視野に入れて更に成長しよう!

SWOT分析は、外部環境と内部環境の両方を分析して、さらにそれを組み合わせることで、新しい施策を考案するのに役に立つフレームワークです。

ご自身の事業が伸び悩んでいる時には、SWOT分析を通して、一度自分たちの置かれている業界を分析して、自社を見つめ直すことで、新たな糸口が見つかるかもしれません。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

じゃねバーイ!

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